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【新型コロナウイルス】コロナ禍で葬儀に参列出来ない、香典を郵送する際の注意点|岩沼市のお葬式は大友葬儀社

香典を郵送する際のマナー

 

 

こんにちは、㈲大友葬儀社 2級葬祭ディレクター、お葬式相談員の大友美佳です。

 

 

ご葬儀に参列する際は、香典を持参するのが一般的です。

しかし、昨今の新型コロナウイルスの影響で遠方に住んでいる方や、感染防止を考慮し、人が密になることを避けるために葬儀や通夜の人数を制限している場合など、故人と親しい間柄の方でも葬儀や通夜に参列できない状況が続いています。

新型コロナの影響により参列できない状況の場合に現金書留などで郵送する方が多くなりました。香典を郵便で送ることでお悔やみの気持ちを伝える事が出来ます。

 

 

今回は、香典を郵送する際のマナーや注意点についてご紹介します。

 

 

【目次】

1.香典とは?
2.香典の包み方
3.香典袋(不祝儀袋)の表書き
4.香典を郵送してもいいいの?
5.現金書留専用封筒を使う
6.郵送するタイミング
7.お悔やみの手紙の注意点
8.お悔やみの手紙の例文

 

まずは、香典についての基本的なマナーをおさらいしましょう。

 

 

【1.香典とは?】

香典とは、通夜や葬儀などの弔事に参列する際に線香や花の代わりに故人の霊前にお供えするお金のことです。

正式には「香奠」と書きます。「香」=お香・線香、「奠」=供え物の意味です。

また現在では、「葬儀にかかる金銭的負担を軽減するもの」という意味もあるようです。

一般的に香典袋に入れて、通夜、葬儀告別式の時に持参します。

 

 

 

【2.香典の包み方】

香典へのお札の入れ方には、正しい入れ方があります。

お札の裏表に関しては、お札の肖像画がある面が「表」、描かれていない面が「裏」となります。

 

・お札を入れる向き(中袋がある場合)

香典袋(不祝儀袋)には、中袋が付いているケースがほとんどです。一般的に、香典を包む場合は、お金は直接包むのではなく、お香典の中袋(中包み)にお札を入れて、外袋(外包み)の中に入れます。

 

お札の入れ方は、「裏向き(裏面)」の状態で入れることがマナーです。

お札の肖像が悲しくうつむいている様子から「故人へのお悔やみ・悲しみ」や「故人との別れを悼む」などの気持ちを表していると言われています。

 

また、中袋には、「名前・住所・金額」を記入します。金額は旧字体の漢数字を使って書くことがマナーですが、横書きの金額欄であれば、算用数字(アラビア数字)で書いても問題ありません。算用数字が気になる場合は、旧字体の漢数字で記入しましょう。

一「壱」、二「弐」、三「参」、五「伍」、十「拾」千「仟・阡」、万「萬」、円「圓」

 

 

・お札を入れる向き(中袋がない場合)

香典袋(不祝儀袋)に中袋が付いていない場合は、直接香典袋にお札を入れます。中袋が付いていないからといって、失礼にあたることはありません。

お札の入れ方は、中袋がある場合と同様に「裏向き(裏面)」の状態で入れましょう。

 

 

・金額の相場(札の枚数)

包む金額がお付き合いの程度や地域などによって異なりますが、概ね下記が相場です。

①家族および親族の場合:約10,000円~100,000円

②知人や友人の場合:約5,000円~10,000円

③近所や職場の場合:約3,000円~10,000円

 

香典に使う紙幣は、合計額の頭が1、3、5、10になるようにします。また、一般的に語呂合わせで避けるべき数字の4「死」や9「苦」の金額は避けます。

 

 

・新札は避ける

「不幸が起こることを前もって準備していた」「訃報を予知していた」という印象をあたえてしまうという理由で、香典で新札を包むことは避けるべきマナーとされています。

香典袋(不祝儀袋)にお金を入れる際には、既に使われていて折り目のある紙幣を用意します。新札を使っても問題ありませんが、その場合は一回折ってから使うようにします。あまりにもシワや折り目が沢山ついているお札も失礼になりますので注意が必要です。

 

 

 

【3.香典袋(不祝儀袋)の表書き】

・宗教宗派別の表書き

香典袋(不祝儀袋)の種類や表書きは宗教・宗派によって異なります。

 

宗旨が不明の場合は「御霊前」としておくと良いでしょう。

もしどうしても不安でしたら、事前に施行する葬儀社へ問い合わせて、宗旨を確認することをおすすめいたします。

 

①仏式:「御霊前」「御香料」「御香典」「御悔」

浄土真宗では、『”亡くなった即日に成仏する”』という考えから「御霊前」は使わず、「御仏前」「御佛前」を使います。「御霊前」は宗教を問わず使用出来ますが、厳密には浄土真宗にはふさわしくありません。

蓮の花がデザインされた香典袋は仏式のみで使用する事が出来ます。

 

②神式:「御榊料」「玉串料」「御玉串料」「神饌料」「御饌料」「御神前」

香典袋は蓮の花のデザインがないものを選び、水引は印刷の略式や黒白、双銀などが一般的です。

 

③キリスト教(カトリック):「お花料」「御花料」「御ミサ料」「御霊前」
 キリスト教(プロテスタント):「お花料」「御花料」「献花料」「忌慰料」

カトリックの場合とプロテスタントの場合では書き方が微妙に違うので、どちらの方式で葬儀が行われるかを、事前に確認できるとより良いでしょう。

一般的な香典袋を使用することも出来ますが、宗旨に合せ十字架や百合の花がデザインされているものを使用するのが無難です。

 

 

 

・香典は薄墨を使う

香典袋(不祝儀袋)の表書きや氏名などは薄墨で書く

薄墨で書く理由は「墨を充分に磨る時間もなく急いて駆け付けた」「驚きと悲しみで墨を磨る力も入らない」「涙で墨が薄まった」という悲しみを表すと言われています。

薄墨の筆ペンは文房具店やコンビニエンスストアなどで購入する事が出来ます。

最近では、薄墨で書いた文字が見えづらいという理由から濃い墨の筆ペンや万年筆、ボールペンなどを使用する方が増えているようです。

また、市販の香典袋(不祝儀袋)は表書きが既に印刷されているものがほとんどです。印刷されている表書きの濃さに合せて「薄墨」か「濃い墨」を使い分けるのがいいかと思います。無地の香典袋(不祝儀袋)を使用する際は「薄墨」で表書きをする事がいいですね。

 

 

ここまで香典の基本的なマナーを紹介いたしました。

 


 

ここからは香典を郵送する際のマナーを紹介いたします。

 

 

【4.香典を郵送してもいいの?】

そもそも香典は、郵送してもよいものなのでしょうか…。

 

香典とは、通夜や葬儀などの弔事に参列する際に線香や花の代わりに故人の霊前にお供えするお金のことです。

仕事の都合や遠方にお住まいの方、コロナ禍での配慮などやむを得ず参列出来ない場合は、香典を郵送します。

「香典を郵送していいのか」「失礼にはならないのか」不安に思うかもしれませんが、弔意を表し送っている訳ですので弔電と同様に香典を郵送しても問題ありません。むしろ、ご遺族にお悔やみの気持ちを伝える為には送った方がいいでしょう。

 

 

【5.現金書留専用封筒を使う】

香典は郵送することはできますが、普通の封筒に現金を入れて、郵送することはできません。

普通郵便や宅配便などで送ることは郵便法で禁止されているため、必ず「現金書留」で郵送します。香典を郵送する場合は、現金書留専用封筒を使います。

また、現金書留専用封筒に直接、現金を入れてはいけません。必ず香典袋(不祝儀袋)に現金を納めてから、現金書留専用封筒に入れます。この際、香典袋(不祝儀袋)が入る大きさの現金書留の封筒を選びましょう。

現金書留は、郵便局窓口のみでの受付となります。ポストへの投函やコンビニでの集荷は出来ませんので注意が必要です。

 

 

【6.郵送するタイミング】

香典を郵送する場合は、なるべく早い方が良いと思われがちですが、ベストなタイミングがあります。

 

現金書留は日付指定で送ることはできませんので、お通夜や葬儀・告別式まで時間がある場合のみ、宛先を葬儀会場にします。

葬儀会場に送る際は宛名を「○○会館(斎場名) ○○家(喪家名) ○○様(喪主名)」とし、喪主の名前がわからないときは「〇〇家 ご遺族様」とします。

ただし、葬儀会場によっては郵送された香典(現金書留)の代理受け取りに対応していないこともありますので、事前の確認が必要です。

 

通夜または葬儀・告別式に間に合わない場合は、葬儀の直前や直後だとご遺族は忙しく、書留の受け取りは難しくなりますので、ご葬儀後の2~3日後から1週間を目安に喪主のご自宅に郵送します。また、香典返しなどの一連の作業は、おおよそ四十九日で落ち着く為、遅くても1ヶ月以内には到着するように送りましょう。

 

 

【7.お悔やみの手紙の注意点】

必ずしなくてはならないわけではありませんが、香典を郵送する際には、お悔やみの手紙を入れた方がより丁寧な印象になります。

葬儀に参列する事が出来ない分、お悔やみの気持ちを言葉にして伝えることが大切です。

 

香典を郵送する際に手紙を添える場合、注意すべき点があります。

・白い縦書き便箋を使う

・一重の封筒を使う

・ペンや万年筆、薄墨を使う

・時候の挨拶は不要

・故人様を悼む気持ちやご遺族を慰める言葉を書く

・ご葬儀に参列できない旨を詫びる言葉を書く

・忌み言葉は使用しない

・香典同封の旨を記す

・ご遺族と面識がない場合は故人との関係を記す

手紙は短文でも長文でも構いません。気持ちを込めて丁寧に書くことが重要です。

 

 

【8.お悔やみの手紙の例文】

・ご葬儀に参列できなかった場合

このたびは、思いがけないことで、お悔やみ申し上げます。本来であれば、すぐにでもお伺いするところではございますが、遠方のためかなわないことをどうかお許しください。心ばかりのものを同封いたしましたので、御霊前にお供えいただければと存じます。

 

・ご葬儀後に訃報を知った場合

このたびは、○○様の訃報を受け、驚きと悲しみを深くしております。かねてよりご療養中とは存じておりましたが、ご弔問にもお伺いせず申し訳ございませんでした。遅ればせながら○○様のご冥福をお祈りいたします。同封のものは心ばかりのものですが、○○様のお好きだったものを御霊前にお供えいただければと存じます。

 

・コロナ禍での場合

このたびは、○○様の突然のご訃報に接し、お悔やみ申し上げます。本来ならすぐにでも駆けつけるところではございますが、昨今の状況を鑑み、葬儀への参列をご遠慮した次第です。

ご家族の皆様の悲しみはいかばかりかと心が痛みます。くれぐれもご自愛くださいませ。心ばかりですが、香典を同封いたしました。ご霊前にお供えいただければと存じます。

 

 

 

今回は香典の郵送についてのお話をさせて頂きました。

 

昨今の状況下で、お通夜葬儀ならびに告別式への参列は、故人様を供養したい気持ちとコロナ禍を考慮しての葛藤があるかと思います。

葬儀に参列出来ない場合でも、香典を郵送という形でお悔やみの気持ちを伝える事もひとつの判断ではないでしょうか。

その際は失礼のないように郵送方法やマナー、注意点に気を付けなければなりません。上記に紹介したことを参考にしていただければ幸いです。

 

 

大友美佳

 


【その他コロナウィルス感染症についてのコラム】

▶㈲大友葬儀社HPより:感染予防における昨今の葬儀事情について

▶㈲大友葬儀社HPより:新型コロナウイルス感染症予防で通夜・葬儀に参列する時の注意点は?

▶㈲大友葬儀社HPより:コロナ禍で葬儀に参列できない時の参列辞退のマナー

 

 

 

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