お盆によく見るキュウリの馬とナスの牛”精霊馬”|岩沼市のお葬式は大友葬儀社
お盆のお供え物”精霊馬”
こんにちは、㈲大友葬儀社 2級葬祭ディレクター、お葬式相談員の大友美佳です。
長い長い梅雨が明け、ようやく暑い夏がきましたね。
マスクを付けて過ごすため、毎日汗だくで仕事をしています。
間もなく一般的に8月13日から始まるお盆の期間ですね。
お盆の飾りと言えば「精霊馬(しょうりょううま)」ですが、どんな意味があるのかご存知ですか?
今回はお盆に飾り物精霊馬についてのお話をさせて頂きます。
【目次】
1.精霊馬について
2.精霊馬を飾る期間
3.精霊馬の作り方
4.精霊馬はどう処分する?
【1.精霊馬について】
精霊馬とは、お盆のお供え物のひとつで、キュウリとナスを使って作る、馬や牛の人形の事を言います。
キュウリとナスで作る動物は、お盆に家へ戻ってくるご先祖様の乗り物です。
キュウリは、ご先祖様が早く帰って来られるように脚の速い馬として。
ナスは、たくさんの供物を乗せてゆっくりと戻れるように牛として見立てられています。
※地域によっては逆の説の場合もあります。
【2.精霊馬を飾る期間】
ご先祖様の霊は8月13日の夕方に戻ってきて、16日の明け方に帰ります。
したがって、精霊馬は盆入り(迎え火)から盆明け(送り火)までの期間にお飾りします。
※それぞれの地域に合せてお飾り下さい。
【3.精霊馬の作り方】
【材料】
・キュウリ1個
・ナス1個
・割り箸2膳
【作り方】
①材料となるキュウリとナスを1個ずつ用意します。少し曲がっている方が、動物っぽくなります。
昔は、脚の素材にオガラという植物の麻の皮を剥いた茎の部分を使っていましたが、最近では、手に入りやすい割り箸や爪楊枝を使用する方が増えています。
今でもお盆の時期になると、スーパーやホームセンターで売られています。
②脚の長さを揃えて割り箸を切ります。
※切る際にはケガをする恐れがあるので十分に気を付けて下さい。
割り箸の長さの目安は半分~3分の1くらい。
キュウリの馬は足が長め、ナスの牛は短めに切るとより動物に近い仕上がりになります。
➂切った割り箸をキュウリとナスに挿せば、精霊馬の出来上がりです。
やや開き気味に挿すとバランス良く自立します。
【4.精霊馬はどう処分する?】
役目を終えた「精霊馬」は、正しい方法で処分をして下さい。
他のお供え物は食べて供養しますが、精霊馬は例外です。食べないようにして下さい。ご先祖様を運んできた役目に感謝し処分をします。
またお盆期間中お供えをしていますので腐っている恐れがありますご注意下さい。
歴史的には川に流す、盆飾りと共に燃やす、といった処分と同時にお清めする方法が多くとられてきました。
しかし現代ではなかなか難しい処分方法です。現代では塩で清めたのちに半紙で包み、燃えるごみとして処理方法が多く用いられています。
また土に埋めたり、菩提寺に持っていき処分して頂く方法もあります。ご先祖様への感謝の気持ちを込めて、精霊馬の処分をお願いします。
今回はお盆のお供え物”精霊馬”についての話をさせて頂きました。
普段何気なくお盆にお供えしている精霊馬の意味など、改めて知る機会だったのではないでしょうか。
お客様へのお盆の案内の際やお話をしている時に「本当にご先祖様はお盆に帰ってくるのですか?」とよく尋ねられます。
正直、同じように私もご先祖様が見えている訳ではありませんので「本当に帰ってきているのか」真相は分かりません。
ですが、『見えるか、見えないか』の問題ではなく、お盆に沢山のお供え物を用意し、迎え火や提灯に火を灯してご先祖様をお迎えする事が何より大事だと思います。
お盆には用意するものが沢山ありますので大変だとは思いますが、
お孫さんとご一緒に精霊馬作りして、楽しくお盆の用意をするのもいいかもしれませんね。
お店では精霊馬のローソクもご用意しております。
その他にも夏らしい『かき氷』『スイカ』『ビール』など様々な好物ローソクを取り揃えております。
今年のお盆も“精霊馬”を準備して、ご先祖様をお迎えし、夏のひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
㈲大友葬儀社 大友美佳
【その他お盆関連についてのコラム】
▶㈲大友葬儀社HPより:心を込めておくる灯りの道しるべ盆提灯
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